日焼け止めに表示されている「SPF」と「PA」について改めて詳しく書いています。
参考にして下さいね。
SPF (Sun Protection Factor)とは?
SPF (Sun Protection Factor)とは、おもに「紫外線B波(UV-B)」を何倍防ぐことができるかを表す数値です。
日焼け止めを塗った場合、塗らない場合に比べて何倍の紫外線を当てると、翌日に肌がかすかに赤くなるかを示します。SPFの数値は2から50まであり、最大値は50でそれ以上の効果を示すものは、50+と表示されます。
この数値が高いほど、UV-Bに対する防止効果が高く、肌が赤く炎症を起こすのを防ぎます。
例えば、何も塗らないとき20分で肌が赤くなり始める人が、SPF25の日焼け止めを使用した場合、20分×25=500分(約8時間)、肌が赤くなるのを防ぐことができます。
※肌が赤くなり始める時間には個人差がありますよ。
PA (Protection Grade of UVA)とは?
PA (Protection Grade of UVA)とは、「紫外線A波(UV-A)」をどれぐらい防止できるかの目安です。
これはPAは「PA+」から「PA++++」の4段階で表示され、+が多いほど防止効果が高まります。紫外線A波は肌の光老化やシミ、そばかすの原因となるため、PAの選択も重要です。
紫外線A波(UV-A)によって、肌が黒くなることや、肌の弾力を失うことを防ぎます。
その程度は4段階に区別され、効果の度合いを「+」の数で表します。
・「PA+」・・・・・・防御効果がある
・「PA++」・・・・・かなり防御効果がある
・「PA+++」・・・・非常に防御効果がある
・「PA++++」・・・極めて高い防御効果がある
肌には、もともと備わった紫外線に対する防御能力がありますが、個人差があります。
例えば、日焼けをすると赤くなってしまう色白の人は、紫外線に対する防御力は低めです。
また、日焼けしても、ほとんど赤くならず褐色に変わる人は肌本来が、紫外線に対して高い防御力を持っている事になります。
二人が同じぐらいの日差しに当たったとしたら、肌に蓄積される紫外線ダメージは、色白の人の方がより深刻になってしまいます。
なので、紫外線に当たるところ、すぐ赤くなってしまう人はしっかりと、紫外線対策をしなくてはなりません。
日焼け止めクリームを選ぶときはSPFが高めのものを使った方がいいです。
SPFが高いものは、PAも高くなっているのが一般的です。
日焼け止めを選ぶ際には、自身の肌質や活動シーンに合わせて適切なSPFとPAを選ぶことが大切です。日焼け対策は一年中行うことを忘れずに、肌をしっかり保護しましょう!
【 日焼け止めの正しい選び方とポイント 】
昨今は、様々な日焼け止めが販売されていますよね。
SPFの高いものと低いものがあれば、高いものを選びますが、肌への負担や使用感なども考えて選んだ方がよいです。
また、肌が敏感な方は、安全性試験を実施しているかどうかなども、安心して使える目安となります。低刺激性でできるだけ配合成分が少なく、紫外線吸収剤無配合のノンケミカルタイプをおすすめです。
ただし、肌状態など個人差があるので、自分の肌に合った日焼け止めを購入するようにしましょう。
●肌が敏感だけど紫外線をしっかり防ぎたい、使用感も重視したい方 ⇒紫外線吸収剤と紫外線錯乱剤を組み合わせて配合している日焼け止め
●紫外線を防ぎたいけど、肌が弱くかぶれやすい方
⇒紫外線錯乱剤のみ配合の日焼け止め
●子供や、洗濯物干し、通勤や買い物など、日常生活で紫外線を防ぎたい方
⇒紫外線錯乱剤のみ配合で、塗りやすい乳液状の日焼け止め
さらに2~3時間ごとに塗りなおすことができれば、より効果的です。
高いSPFほど、紫外線を防ぐ時間が長いと考えられていますが、日に当たることで日焼け止め成分は紫外線を吸収し、そのUV効果はどんどん失われて行きます。
また、汗や、摩擦などで落ちてしまうこともあるので、効果はせいぜい2,3時間ぐらいと思っていたほうがいいですね。最近では、飲む日焼け止めも話題となっています。
さらに、帽子や日傘などを組み合わせれば、いっそう効果的になりますので、上手に紫外線対策をしてくださいね。
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【紫外線対策を一年中する理由とは?】
地上に降り注ぐ紫外線の量は、太陽の角度とオゾン層の厚さや雲の状態などが関係していきますが、年間を通じてもっとも紫外線(UV-A、UV-B)が降り注ぐ日は、6月20日前後の夏至の日とされています。
紫外線の大部分を占めるA波は、じつは季節にはあまり関係なく、地上に降り注いでいることをご存知でしょうか。
さらには、波長が長いため、曇りや雨の日も関係なく雲を通り越して、地上に到達し、ガラスも透過する性質をもっています。
そのため、紫外線対策は「年中無休」が理想的となってきます。
日焼けを引き起こすUV-Bは、5月~8月に増加し、7月にピークとなります。紫外線ケアは7月は、特に万全な対策をするのは当たり前ですが、紫外線の量が上がってくる3月後半から10月ごろまではしっかり行う必要があります。春先の紫外線を見過ごさないように心がけましょう。
ただし、紫外線の量は地域(緯度)によって差やズレがあるので、天気予報などで、地域の紫外線の量を確認しておいた方がいいですね。
最近では、UVカット効果のある繊維でつくられた服や、お洒落なグッズなども販売されています。涼しげでしっかりUVカットできる、自分なりの紫外線対策を工夫して楽しんみながらUV対策してみてください。